前回の記事

認知症のともぞうおじいちゃん!介護認定を受ける!を書きました!
そのおじいちゃん今日も受け持ちで退院日でした。
今日もほのぼのとした出来事があったのでご紹介していきたいと思います!
朝の検温
病棟の朝は一日の中で1番忙しいです。
受け持ち患者さんの検温をしていきます。
認知症のともぞうおじいちゃん

今日の13時30分に退院の予定でした。
朝の検温でともぞうおじいちゃんの部屋に行きます。
僕 「ともぞうさん。おはようございます!」
ともぞうさん 「おはようございます。」
僕 「今日は退院ですね!晴れてよかったですね!。」
ともぞうさん 「そうなんですね。退院なんですか。」
僕 「そうですよ!ついに退院です!うれしいですか?」
ともぞうさん 「そうなんですか・・・」
なんとともぞうおじいちゃん泣き出してしまいました(´;ω;`)ウゥゥ
なんか僕しましたか?!
背中をさすります。
僕 「どうしたんですか?退院するの悲しいですか?」
ともぞうさん 「年取るとな。涙もろくなっていくんだ。年取ってみると分かるようになるよ」
おお!!名言キター!!!
認知症患者さんでも僕からしてみたら人生の先輩。
僕が学ぶことも多いんです!
僕 「そうなんですね!退院すると僕も寂しくなるので悲しいです。でもともぞうさんは違う病院でもっと元気になって頑張ってくださいね。」
ともぞうさんが僕の手を取り言います。
ともぞうさん 「この恩は一生忘れません。ありがとうございます。(´;ω;`)ウゥゥ」

涙をこぼしながら話してくれました。
僕までなんだか感無量。
ティッシュをとりともぞうさんへ渡しました。
僕 「今日はご家族にも会えるので楽しみにしていてくださいね!コロナだから会えなかったけど久々に会えますよ!」
ともぞうさん 「そうですね。楽しみです。ありがとうごさいます。」
僕 「何かあったら遠慮なく言ってくださいね。また荷物をまとめに来ます!」
と言って次の方の検温に行きました。
お昼前 ともぞうさんのおむつ交換・着替え
退院前の着替え・おむつ交換をしにともぞうさんのところへ行きました。
僕 「ともぞうさん!もうすぐ退院なのでおむつ交換と着替えしますね!」
ともぞうさん 「退院なんですか。わかりました。」
僕 「そうですよ!もうすぐご家族見えると思うので、おむつと服変えますよ!」
ともぞうさん 「わかりました。こんなことまでしていただいて。ありがとうございます。」
僕 「いえいえ!ご家族と会うのにきれいにしていきましょうね!」
ともぞうさん 「そうですね。」
おむつと服を交換していると・・・
ともぞうさん 「ぐすっ。ぐすっ。」

また泣き出してしまいました。
僕 「どうしましたか?どこか痛いところでもありますか?」
ともぞうさん 「こんなことまでしてもらうようになっちゃって。情けないです。」
(ともぞうさんはつい半年前ごろまで合気道をやっていた方でした。それだけ体が強い方だけあって、自尊心がガタ落ちしていて、本当に辛そうでした)
僕 「そんなことないですよ!僕もいつかは僕の孫世代にやってもらうので!(^▽^)/
気にしないでください!みんな年を重ねれば体がだんだんいうことを聞かなくなります。
みんなお互い様!順番ですよ!」
僕はいつもこう答えます。
ともぞうさん 「・・・(´;ω;`)ウゥゥ。。 年を取ると涙もろくなるんだよ。年を取るとあなたもわかるよ。」
僕 「そうなんですね!・・・僕まで悲しくなっちゃいます」
僕の心の中 (さっきも言ってたけどたぶん忘れているんだろうな~。何度も忘れても思考回路が同じだと同じことを思うんだな(´ー`*)ウンウン)
おむつ交換・服の着替え、すべて終わり、部屋から出ようとします。
僕 「それではもう少しでタクシー迎えに来ると思うので、もう少し待っていてくださいね!」
ともぞうさん 「タクシー?俺どこかに行くのか?」
僕 「ともぞうさんは今日退院なんです!ほかの病院に行くんですよ。」
ともぞうさん 「そうなのか。まだ来たばっかりなのに。」
僕 「この病院には3か月ぐらい入院していましたよ!そうなんです。○○病院に行くんですよ。」
ともぞうさん 「3か月もいないよ。まだ昨日来たばっかりだよ。」
僕 「そうだったかな~w そうかもしれないですね! あと少しでタクシー来るので待っていてくださいね!」
ともぞうさん 「タクシーどこかに行くのか?」
僕( ゚Д゚)
僕 「今日退院なんですよ! なのでもう少ししたらご家族も見えます! 退院の準備してきますね!」
ともぞうさん 「そうか、退院なのか。本当にお世話になったね。(´;ω;`)ウゥゥ」
ともぞうさん泣き出してしまいましたw
離れられなーい!!!!!!w
慰めてそっと離れましたw
退院時 ご家族と患者さん。感動の再会!
ともぞうさんは車いすでの移動のため、介護タクシーを利用していました。
ご家族の娘さんが来院されて、先にお荷物や書類をお渡ししました。
介護タクシーが到着したとの連絡が病棟に入ったため、ともぞうさんを車いすで連れてロビーまで行きます。
エレベーターから降りて娘さんに会った瞬間。
ともぞうさんは少し涙が目からぽろり。
娘さんもそれを見て。
「おとうさん。元気だった?元気そうでよかった。」
と、目に涙を浮かべていました。
それもそのはず、実に1か月半ぶりの再会でした。
今はコロナの影響でご家族と面会できないんです・・・
看護師と娘さんで病棟でのともぞうさんの様子を少しお話ししました。
娘さん 「本当にお世話になりました。お父さん!皆さんにご挨拶して!」
ともぞうさん 「・・・」
看護師 「ともぞうさん!お大事にしてくださいね!お元気で!!」
ともぞうさん 「・・・俺はどこに行くんだ?」
まとめ
看護師をしていると認知症患者さんと関わることが多いんです。
認知症の患者さんから学ぶことも多いんです。
認知機能落ちていない患者さんとかだと、僕たち看護師に気を使ってくださったり、思ったことを直接口にすることも少ないかと思いますが、認知症の患者さんは思ったことを正面からぶつけてくれるので勉強になります。
あと、僕は24歳。
入院患者さんの平均年齢は70代前後!
人生の先輩だらけです!
看護師で認知症の患者さんには対応が冷たい方もいるかと思いますが、僕は学べる事ばかりだと思い、人生の良き先輩としてかかわらせていただきます!
だって、ふつうの会社員とかしていたらこんなに高齢者の方と接する機会多くないと思いますよ!
人生!なんでも経験!
そんなことを思い、日々仕事をしております。
しかしw 最後のともぞうさんの発言にはびっくりしましたw
前回の記事にも書きましたが、認知症患者さんとの会話は
「真面目に答えているからおもしろい!(^▽^)/」
コントのように頑張って笑わせるというものも面白いですが、本人が理解していないことがほのぼのとしていて面白いですよね!
今日はなかなか長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!




